施工計画書のどこに、時間がかかっているのか
インフラ設備の工事は、需要が安定していて、競合に取られにくい。仕事はあります。詰まっているのは、書類のほうです。
- 書類に時間が取られる 施工計画書は、1件ごとに作る。表紙・工事概要・保安体制表・連絡網・作業内容・検査記録……1冊にまとめると、そこそこの厚みになる。
- 前の現場から流用して、直す ゼロから作らない。似た現場のファイルをコピーして、違うところを直していく。だから直し漏れが必ず残る。
- 直し漏れは、提出してから見つかる 前の現場の名前、担当者の携帯番号の転記ミス、数式のエラー表示。気づくのは、たいてい人の目。
- ベテランの頭の中にしかない どの条件でどのページが要るか。誰を連絡順の何番に置くか。書いてあるものが無い。
やることは2つです。「毎回同じところを埋め直すのをやめる」と、「出来上がったものを点検する」。
そして作るより先に、点検から入ります。既にある書類を見るだけなので低リスクで、明日からの業務にそのまま乗ります。作るほうは、現場調査と暗黙知が要るので重い。順番を逆にすると止まります。
① 台帳を1回作れば、書類が毎回そこから埋まる
会社の固定情報(社員・役割・連絡順・協力会社・施設先・工種・条件)を、台帳に1回だけ書きます。現場が毎回触るのは、案件入力シート1枚だけです。
自社担当者マスタ
▶ 氏名・携帯・この工事の役割・連絡順を、1回だけ書く。
ここが「正」になります。書類側に手打ちした値がここと違えば、後述の点検で引っかかります。
事故発生時連絡網
▶ 現場を選ぶと、この1枚がまるごと埋まる。
発注者・関係先の連絡番号、自社の連絡順、元請の連絡先。毎回ここを手で打ち直していたものが、台帳から差し込まれます。体裁は実物の様式のまま、1ミリも動きません。
② 出来上がった書類を、AIが点検する
こちらのほうが先に効きます。今あるファイルを渡すだけで始められます。
| 何を見るか | 中身 |
|---|---|
| 氏名 ⇄ 電話番号の突合 | 書類に手打ちされた番号が、台帳と一致するか |
| 台帳に無い人の混入 | 連絡網に、台帳に登録の無い名前が入っていないか |
| 数式エラーの残存 | #REF! や #N/A が残っていないか |
| 前の現場の情報の混入 | この工事と違う現場名が紛れていないか(流用のときに一番残る) |
| 空欄・必須項目 | 件名・氏名・電話番号・現場名などの埋め忘れ |
見つけたものは、深刻度で仕分けて出します。
高=提出前に必ず直す(転記ミス・数式エラー・前の現場の流用)/中=要確認(台帳に無い名前 など)/要確認=事故事例の引用など、正当な可能性があるもの。
他の現場名でも、事故事例や他現場対策としての引用は「正当」として除外します。機械的に全部を赤にすると、使われなくなります。
AIは「指摘」まで。直すかどうかは人が決めます
施工計画書は、責任のかかる書類です。AIが勝手に直すことはしません。
出すのは「ここが台帳と違います」「ここに数式エラーが残っています」という指摘の一覧まで。それを見て、直すか・そのままでよいかを判断するのは担当者です。
点検の精度は、台帳の鮮度で決まります。観点は現場と一緒に増やしていけます(数量・工期・法令など)。
どこまでが自動で、どこからが人か
| 分類 | ページ | 自動度 |
|---|---|---|
| 台帳で決まるもの | 表紙・件名/保安体制表/連絡網の外部連絡先 | 全自動 |
| 条件で変わるもの | 作業内容の条件チェック/掲示物の要否と版/実施要領の章立て | 一部自動 |
| 人が作るもの | 工程表・タイムチャート/図面類/作業員名簿 | 人 |
「あとは確認するだけになります」とは言いません。工程表と図面は人が作ります。AIができるのは、そこの抜けをチェックすることまでです。
迷ったときは自動で埋めません。「未確定」で残します。憶測で埋めるほうが、危ない。
自社だけでも作れます。ただし、続きません
作る:どの情報を台帳に置き、どこを毎回入力にするか。この線引きは社内だけでは決めきれません。
試す:回し始めると「実務と合わない」が必ず出ます。現場が動いている合間に、その試行錯誤の時間は取れません。
広める:使う人と使わない人に分かれると、結局もとの流用作業に戻ります。
浮いた時間を、どこに戻すか
ここが一番大事なところだと思っています。書類が速くなること自体は、目的ではありません。
需要があってキャパで詰まっている会社の場合、浮いた時間の行き先は3つです。受注できる件数を増やす/1件あたりの利益率を上げる/人の負荷を下げて辞めさせない。どれを選ぶかは経営の判断です。
効率化の話で終わらせず、そこまで一緒に決めます。
誰がやるのか
たくわん|ハヤたくAI 代表
元・代表取締役 11年(年商73億→110億)/MBA/現・プライム上場企業でAI実装を担うマーケティング責任者
「AIの話をしに来ません。御社の、あの面倒な仕事の話をしに来ます」
経営をやっていたので、費用対効果の話は正直にします。効かない工程は、効かないと申し上げます。
この解決策は、あくまで一例です
会社ごとに、様式も、台帳に置ける情報も、現場の回し方も違います。
そのままでは当てはまりません。御社の課題を伺って、御社向けのAI設計書をお作りします。
STEP2 2週間以内に「どの業務を、どのAIで、どう変えるか」を明文化したAI設計書をお渡しします
STEP3 中身にご納得いただいてから、はじめて始まります