この記事で分かること

たくわん

監修者:たくわん

ハヤたくAI 代表 / MBA(経営学修士)

11年の代表取締役経験を持ち、年商73億→110億の実績を持つ。現在はプライム上場IT企業でマーケティング責任者 兼 AI実装BPR担当として従事。YouTube『たくわんの経営チャンネル』で経営・AI活用の実践ノウハウを発信中。

段ボール箱のそばで、年配の営業担当者が若手に書類を見せながら説明している様子

画面はデモ用に再現したものです。登場する会社・人物は架空です。

辞める直前に、引き継ぎ書を作っていませんか

営業の担当者が退職する。異動する。そのたびに、引き継ぎ書を作り、後任と一緒にお客様へ挨拶に回る。それでも数か月たつと、「前の担当の方には、こう言っていたのに」と言われることがあります。

引き継ぎがうまくいかない理由は3つ

1. 顧客の情報が、個人の頭とメールに分かれている

お客様との経緯は、担当者の記憶、個人のメール、手帳やメモに散らばっています。会社の中に、まとまった形で残っていません。

2. 引き継ぎ書は、辞める直前に慌てて作る

最後の数週間で、何年分の経緯を書き出すことになります。書けるのは、思い出せた一部だけです。

3. 「誰が決める人か」「何を約束していたか」が残らない

取引の履歴は請求書などで追えます。けれども、お客様の会社の中で誰が決める人で、誰が味方か、どんな約束をしていたかは、書類に残りにくい情報です。

引き継ぎで必ず残す6つの項目

引き継ぎ書のひな形を使うときも、お客様ごとに、次の6つが残っているかを確かめてください。

項目例
これまでの経緯いつ、誰と会い、何を話したか
約束と期限「試験導入の範囲と費用を、10月28日までに送る」
決める人と味方設備の予算を持つのは工場長。窓口の部長は味方
困りごと相手の言葉のまま。「主軸が今年3回止まった」
選ぶ基準・競合「止まる回数が減るか」「他の商社からも提案が来ている」
予算の時期「来期の設備の予算は2月の役員会で決まる」

この6つは、辞めるときに思い出して書くより、普段の商談のたびに残しておくほうが、ずっと確かです。

普段の記録から、顧客カルテが育つ

AIを使うと、この6つを、普段の商談の記録から残していけます。

文字起こしから、お客様との約束と期限が出てくる画面

商談の文字起こしを会社のフォルダに入れると、AIが読み、約束と期限、決める人、困りごとを拾い出します。営業は中身を確かめて「確定」と言います。

確定した記録から、お客様ごとのカルテができます。経緯、約束、困りごと、予算の時期が、この1枚にまとまります。

取引の履歴も、同じ表にまとまっています。

お客様の会社の中で、決める人・味方・まだ会えていない人が分かるキーマンマップ

お客様の会社の中で、誰が決める人か、誰が味方か、まだ会えていない人は誰かも、図で分かります。後任は、引き継ぎ書を待たずに、この1枚から始められます。

人に残ること

お客様との関係そのものは、人がつなぎます。後任の紹介、挨拶、同行。カルテは、その場で何を話せばいいかの材料になります。

いま動いている部分と、作っている部分

部分状態
朝のまとめ、メールの下書き、予定と会議の登録、商談の記録、顧客カルテの更新架空の会社で動いています。メールの下書き・予定・ファイル作成・Teamsへの投稿は、Microsoft 365 の本物の環境でも確かめています
顧客カルテとキーマンマップの画面(Excelの表から画面をつくる)架空のデータで動いています
文字起こしから、この表の形へ自動で1行足す部分仕組みの模型では動いています。この表の形でつなぐのは、これからです

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この仕組みを、自社で動かしたい方へ

お客様ごとに何を残したいかは、会社によって違います。御社の営業の流れを伺い、いまのメール・予定表・フォルダで、どう記録を残すかを決めるところから進めます。

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執筆者プロフィール

ハヤたくAI代表 たくわん

11年の代表取締役経験(年商73億→110億)を持ち、現在はプライム上場IT企業でマーケティング責任者・AI実装BPR担当として従事。MBA保有。経営者として培った実務経験とAI実装の知見を活かし、中小企業のAI導入を支援。本記事は、実際に現場で実践しているAI運用フレームワークを基に執筆。