「会議の録音を、そのまま議事録にできたら」「契約書の危ないところだけ、根拠付きでパッと知りたい」——そんな"面倒な資料仕事"を一気に片付けてくれるのが、Googleの NotebookLM です。

NotebookLMは、ChatGPTのような一般的なAIとは決定的に違う特徴があります。それは 「自分が渡した資料だけを読み込んで、引用付きで答える」 という点。だからこそ、議事録・提案書・契約書・社内FAQといった「正確さが命の業務」にそのまま使えます。

本記事では、YouTube動画『NotebookLM完全ガイド』の内容をもとに、仕事でそのまま使える5つの活用法を、実演の流れに沿って解説します。

この記事で分かること

たくわん

この記事の監修者:たくわん

プライム上場IT企業マーケティング責任者・AI実装BPR担当。10年以上の代表取締役経験を持ち、年商100億円規模の企業で業績を大幅向上させた実績を持つ。現在は、YouTube『たくわんの経営チャンネル』で経営・マーケティング・AI活用の実践ノウハウを発信。中小企業診断士、MBA(経営学修士)保有。本記事は、実際に最新AIを業務で使い込んでいる実務目線で執筆。


NotebookLMとは?ChatGPTとの決定的な違い

NotebookLMをひとことで言うと、「自分が持ち込んだ材料を読み込んで、好きな形に料理してくれるAI」です。専属のキッチン(料理人)に、食材(資料)を渡すイメージが近いでしょう。

普通のChatGPTなどとの一番の違いは、放り込める素材の幅です。PDF・Word・Googleドキュメント・PowerPoint・Webページ・URL・YouTube動画、そして音声ファイルもそのまま読み込めます。特に「音声がそのまま入る」のは他のAIには少なく、会議の録音からワンタッチで議事録が作れる理由がここにあります。

ポイント:

基本の使い方:画面は3つのエリアでできている

NotebookLMを開くと、画面は左・中央・右の3エリアに分かれています。この3つの役割さえ押さえれば、基本操作は完了です。

① 左:ソース 素材を入れる場所 PDF / Word 音声 / YouTube Webページ / URL 必要な資料だけ選択して使う ② 中央:チャット 相談・確認する場所 資料について質問 回答に引用元が付く 気に入った回答はメモ保存 "どの資料のどこか"が分かる ③ 右:スタジオ 好きな形に仕上げる場所 スライド / レポート 音声解説 / 動画 マインドマップ / クイズ プロ顔負けのアウトプット

入り口が低く(何でも入る)、出口が自由(好きな形に出せる)——これがNotebookLMの本質です。あとは「この特徴にハマる業務は何か」を知れば、仕事でがっつり使えます。


仕事で使えるNotebookLMの5つの活用法

ここからは、実際の業務でそのまま使える5つの活用法を、実演の流れに沿って紹介します。

5つの活用法(早見表)

1

会議の録音を「議事録」にする(何でも放り込める)

NotebookLMの最も特徴的な使い方が、音声ファイルをそのまま議事録にすることです。オンライン会議はTeamsやGoogle Meetの録画、対面会議はPCで録音した音声を使えばOK。この「対面でも議事録が作れる」のが実務で効きます。

手順

「議事録にして」だけでも十分な精度で出てきますが、出力の形(見出し)を指定するとそのまま使えるレベルになります。

2

議事録から「提案書スライド」を作る(好きな形に仕上げる)

作った議事録を、そのまま次回の提案書スライドの叩き台に変えられます。右のスタジオで「スライド」を選び、どんな提案にしたいかを指示するだけ。

ポイントは、単に体裁を整えるだけでなく「戦略の中身」まで提案してくれること。たとえば商談相手の課題を踏まえ、「どういうプロセスでブランドを高級路線に持っていくべきか」といった中身のある叩き台まで作れます。

仕事のやり方が変わる

これまで提案書は「0から作る作業」に人の時間が割かれていました。これからは作業(作成)はAI、"どう伝えるか"を人が考える——という役割分担ができます。0から書くのではなく、出てきたものを直すだけなので手間が大幅に減ります。

3

社内規定を「全社FAQ」にする(チームで共有)

就業規則・経費精算ルールなどの社内規定をまとめて放り込み、そのNotebookLMのリンクを全社で共有すれば、「社内のルール、どこにある?」という質問が会社から消えます

手順

回答には必ず「規定のどこに書いてあるか」が引用で示されるので、AIが勝手に適当なことを答える心配がありません。持ち込んだ規定の中からだけ回答するのがミソです。

Google Workspaceを使っているなら、Gemini(Gems)経由でNotebookLMと連携し、社内ヘルプデスクとして運用することもできます。

4

契約書のリスクを「引用付き」で抽出する(嘘をつかない)

NotebookLMが業務で特に強いのが契約書のレビューです。契約書を読み込ませ、不利な条項を条番号の引用付きで抽出できるので、弁護士に出す前の一次チェックがシンプルかつ正確にできます。

手順

元CEOからの実務アドバイス

「賠償条件なし」の条項は絶対に交渉すべきです。ここが漏れるだけで会社が傾く恐れがあるため、契約書レビューは必ずこうしたチェックを入れてください。引用元がその場で確認できるNotebookLMは、この用途に非常に相性が良いAIです。

5

複数の提案書を「比較して選ぶ」(大量の情報を横断)

NotebookLM最大の特徴が、大量の情報を1つのまとまりとして横断できること。たとえば複数社から受け取った提案書を、まとめて比較・選定できます。

手順(例:CRM 3社の比較)

「いちいち各社の資料を見比べて、上司報告用にまとめる」という面倒な作業がワンタッチに。しかも営業トークの印象ではなく、資料の記載だけで客観的に選定できます。


NotebookLMと一般的なAIの違い(使い分け)

NotebookLMの強みを一言でいえば「渡した資料だけで、引用付きで答える」こと。この特徴にマッチする業務をさせると非常に有効です。

観点 NotebookLM 一般的なAI(ChatGPT等)
答えの根拠 渡した資料だけ/引用付きで確認できる ネット全体/出典が曖昧なことも
嘘(ハルシネーション) 混ざりにくい それっぽい嘘を言うことがある
得意な業務 議事録・契約書・社内FAQ・資料の比較 アイデア出し・文章作成・幅広い相談

契約書のように正確さが命の業務は、弁護士に出す前の一次チェックとしてNotebookLMが最適。逆にゼロからの発想や幅広い相談は一般的なAIが得意——と使い分けるのがコツです。


まとめ:NotebookLMは「引用付きで答える専属キッチン」

NotebookLMの5つの活用法を振り返ります。

  1. 議事録:会議の録音を放り込むだけで議事録が完成
  2. 提案書:議事録から次回提案のスライド叩き台を生成
  3. 社内FAQ:規定を放り込み、全社員が引用付きで質問できる
  4. 契約書レビュー:不利な条項を条番号の引用付きで抽出
  5. 比較・選定:複数の提案書を客観的に比較して推奨まで

NotebookLMの本質

入り口が低く(何でも放り込める)、出口が自由(好きな形に出せる)、そして引用付きで答えるから確認できる。この強みにマッチした業務を任せることが、仕事で使いこなす最大のコツです。

とはいえ——最新AIを知っても、実際に業務に入れて「定着」させるのが一番難しいのが現実です。「便利なのは分かったが、うちの業務のどこに、どう組み込むか」でつまずく企業がほとんどです。


NotebookLMの使い方 よくある質問

Q. NotebookLMとは何ですか?普通のChatGPTと何が違いますか?

NotebookLMは、自分が持ち込んだ資料(PDF・Word・音声・YouTube等)だけを読み込んで回答するGoogleのAIです。ネット全体から答えるChatGPTと違い、渡した資料だけを根拠にし、必ず引用元を示すため「それっぽい嘘」が混ざりにくいのが最大の違いです。

Q. NotebookLMは無料で使えますか?

Googleアカウントがあれば無料で始められます。大量の資料を読み込ませても無料の範囲で使えるため、まずは気軽に試すことができます。

Q. NotebookLMは会議の議事録に使えますか?

使えます。会議の録音音声をそのまま読み込ませ、「決定事項・ToDo・共有数字を整理して議事録にして」と指示するだけで、決定事項や次回までのToDoまで整理された議事録が作成できます。対面会議はPCで録音、オンラインはTeamsやGoogle Meetの録画を使うのが実務的です。

Q. NotebookLMは契約書のチェックに使えますか?

弁護士に出す前の一次チェックに有効です。契約書を読み込ませ「委託者に不利なリスクを条番号を引用しながら挙げて」と指示すると、該当条文を引用付きで抽出します。引用元がその場で確認できるため、根拠のない指摘が混ざりにくいのが強みです。


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執筆者プロフィール

ハヤたくAI代表 たくわん

10年以上の代表取締役経験(年商100億円規模の企業で経営全般を担当)を持ち、現在はプライム上場IT企業でマーケティング責任者・AI実装BPR担当として従事。MBA(経営学修士)保有。経営者として培った実務経験とAI実装の知見を活かし、中小企業のAI導入を支援。本記事は、実際に企業で実践しているAI運用フレームワークを基に執筆。